Case study
Service Flow
原因分析Cause analysis
現場介入On-site intervention
検証・報告Verification / report
Case Study
実施した内容
- 経営者・従業員に対して丁寧にヒアリング
- 現場分析・アンケート・フィジカルチェックから潜在的なニーズや課題を抽出
- 生産性低下による労働損失額を見える化
- ワークショップでの課題の共有や仕組みづくりを通してコニュニケーションを促通
- 実現可能・持続可能な取り組みを提案、モニタリングを実施
導入による効果
- 職業病の改善による生産性の向上、労働損失の削減
- 企業が健康面に対して見てくれるという期待と安心感
- 周りには言えていなかった痛みについて共有
Interview
サービスを導入するに至った経緯を教えてください。
健康経営に目を向けるようになったきっかけはありますか?
製造業なので、健康状態を維持してもらわないと仕事のパフォーマンスが発揮できません。基本的に、体を動かしながら機械を操作する仕事なので、個人の体の不調は結果的に会社の生産性につながってきます。普段から従業員の腰痛や肩こりなどの悩みは耳にしていたので、福利厚生という位置付けとしても導入しようと思いました。
あとは、採用の際のアピールポイントにもなると考えています。
長く会社を続けてこられてきた中で、以前から従業員の健康は課題としてあがっていたと思います。今まで対策してきたことは何かありますか?
例えば、足が痛いという訴えに対しては、足元に吸収マットを敷くなど、設備を変えたり痛みを緩和させる道具を用いたりすることはありました。多少の効果はあったかもしれませんが、根本的には改善されなかったと思います。
マットを敷いた時に痛みは軽減されるかもしれませんが、作業自体は変わらないのでしばらくするとまた痛みを繰り返すという感じですね。以前からずっとこういう悩みはありましたが、最終的には「痛いなら、病院へ行ってみたら?」という解決策しか出てこなくて。でも、やっぱりそうじゃなくて、この課題に対して会社としてみんなで考えたらどう?という意見も出てきたところです。
“体の不調は個人で何とかする“ だけではないということですね。
そうですね。今はいろいろな情報がたくさんあって、製造の仕事も事務の仕事も「同じ体勢で作業を続けるのは良くない」ということは、自分たちでも認識し始めてきたと思います。そして、会社としてもやっぱり若い人たちに健康で長く勤めていただきたいという思いがあるので、そこを気に掛けるようにした方が良いんじゃないかなという流れになってきました。
理学療法士に来てもらうと聞いてどう思いましたか?
社長に紹介してもらった話なので、間違いないと思いました。体の痛みや何かしらの悩みを、誰にも言わずに抱えている従業員は多いんだろうなと感じていましたから。
私は以前から五十肩で、ある時、左手が上がらなくなってしまったんです。仕事にも支障が出るようになったので病院に行き、レントゲンを撮ってもらって毎週ストレッチに通いましたが、何ヶ月通ってもしっかり治らないままで。そんな経験から、理学療法士さんに来てもらえる話を聞いた時は「これはチャンスかも!」と思って、すごく乗り気でした。
サービス導入にあたって、会社として特に期待していたのは何ですか?
私みたいに痛みがある人にとっては、本当に助かると思います。弊社には、けっこう内気な人が多いので、どこか痛くても話してくれない場合が多いんです。あとは、製造業の仕事をしていると「このぐらいの痛みならしょうがないよね」と思っている人も多いと思います。わざわざ病院に行くまでじゃないと考えている人たちにとって、救いになるのではと思っています。
製造業では、体の不調を隠している方も多いんですね。みなさんの反応はどうでしたか?
弊社の社員はどちらかというと、誰かと何かをするということが苦手なタイプが多いのに、Raseekさんのカウンセリングを受けたいという人がたくさんいたことに正直驚きました。それくらいみんなが悩んでるんだなと実感しましたし、この取り組みに対して前向きに捉えてくれていますね。
Raseekの印象はどうでしたか?
みんなに自然体で接していただいているのですごく良いです。普段、内気な社員がちゃんと自分の症状を話すことができていたので、リラックスできる話しやすい雰囲気なんだと感じました!
実際にカウンセリングを受けてみてどうでしたか?
私は座っている姿勢が全体的に前に出ていると言われました。五十肩は年齢や生活に原因があると思っていましたが、根本的な問題は姿勢だったんですね。座り方にも問題があって、腹筋を使わないように座っていることを指摘されたので、本当に目からウロコでした。他にも、使用している椅子についてのアドバイスもありました。もともと姿勢が悪いのはわかっていたんですけど、きちんと原因や改善点を説明されると納得できますね。
「なんで痛いんだろう?」と原因がわからないと、それもストレスになりますよね。痛みの原因を教えてもらえると安心できますし、実際に体のケアもしてもらえるので、非常にありがたいです。
今後、同じ製造業の企業がこのサービスを導入することについてどう思いますか?
やはり万全の体制で仕事に臨んでもらわないと本人も苦しいと思いますし、会社的にも体の痛みや悩みを解決することによって、リスク管理や生産性向上といったメリットが生まれてくると思っています。従業員が健康維持することによって生産性が上がり、会社としてもお客様に良いものをお届けできる。つまり会社の信頼性が得られ、それが利益につながり、最終的には従業員に還元できるということです。製造業の企業にとって、このサービスを導入するメリットは絶対にあると思います。
最初に社長から「こういう事業を行っていて、これから頑張っていこうという方たちがいるのでぜひ一緒にやっていきたい」と紹介されたことがきっかけです。ちょうど、「健康経営優良法人」に登録を行うタイミングでもあり、弊社としても従業員の健康について目を向けていた時期でした。